千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 タイヤ班再始動

毎日暑い日が続いています。

夏休みに入って学校も職場も夏季休暇に入るのか卒業した先輩が顔を出しに来てくれることも多く、冷たいアイスクリームの差し入れをいただきました。助かります。

 

今日は、しばらく活動を自粛していたタイヤ班がようやく動き始めました。

自粛に至った経緯としては、タイヤ整備を見直してみると間違った整備や本来の意味を理解しないで引き継がれている作業内容などがあまりにも多く、時間のあるうちに基礎事項をおさらいしてイチから整備を見直すことになったのです。

「勉強をしてみるととにかく奥が深くて、知れば知るほど分からなくなる感覚がありました。」と言うのはタイヤ整備を担当している3年生の水上くん。

水上くんは2年生の途中からタイヤ班に抜擢されて先輩から教わってきたのですが、通常よりも習い始めが遅れたこともあって、作業内容の神髄までを理解することができていなかったようです。

 

そういった自分の経験も生かして、今回はタイヤ整備に関するマニュアルの作成に踏み切りました。

 

色んな角度から撮影した写真を貼り付け、そこに細かく注意事項などを書き入れていきます。

実は以前にもマニュアルを作ろうとした経緯があったようですが、結局未完のまま放置されている状態でした。

「ずっと使ってもらえるようなマニュアルを作りたいと思っています。」

自分が困った点、間違いやすい点などに気を付けて丁寧に作っていってもらえたらと思います。

 

整備作業を見直すにあたって、普段は先輩から後輩への引継ぎを重要視してほとんど口を挟まないようにしている顧問ですが、今回ばかりは直接手ほどきをする場面が多く見受けられます。

今日は早速マシンの各所に使用されているオイルの性質の違いを教えてもらっていました。

利き酒ならぬ「利きオイル」です。

エンジンオイルやギヤオイル、極圧性オイルなどそれぞれ性質の異なるオイルを並べて、指に直接つけてこすり合わせながらその違いを体感しました。

オイルは一般的に温度変化によって粘性(流れにくさ)が変化します。流れにくいと「固い」、流れやすいと「やわらかい」と表現し、一般的には数字や記号で表されています。

ただ、どこに使われるオイルかによって求められる性質が異なり、単純に数字を比べただけ、あるいは「固い」「やわらかい」という単語だけでは表現できない性質もあって、実際に体感することがとても重要だと知りました。

この経験でより理解が深まったのではないかと思います。

 

タイヤ班が面白そうなことをやっていたので、エンジン班の班員も加わってオイルの性質の違いを興味深げに体感していました。

 

新しくタイヤ班に配属された1年生の篠田くんは

「これまではボディーの手伝いをしていて、外から見ているとタイヤ班の仕事って地味に見えていたんですけど、実際に参加してみると面白いです。」と新しい知識を得られることを喜んでいるようでした。

3年生の水上くんも先生に直接教えてもらえる機会を得て「自分の経験値を上げたい」と意気込みも十分。

これから急成長しそうなタイヤ班の活動も、随時お伝えしていきたいと思います。お楽しみに。