千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

〒289-0116 千葉県成田市名古屋247 MAP
0476-96-1161

自動車部 部長インタビュー

9月29日(土)に栃木県のツインリンクもてぎにて開催された本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ2018第38回全国大会において4連覇を果たした自動車部。

今回は部長の田中くんにお話を聞いてみました。

―4連覇おめでとうございます。全国大会の感想を聞かせてください。

「まずは1日しかなかったことが残念でした。1日目に練習走行2日目に決勝走行と、2日かけてやることでもっと良い結果を出せたんじゃないかと思います。」

今大会は29日(土)が練習走行、30日(日)が決勝走行の予定だったところ、台風の影響で29日(土)に練習なしの決勝走行を行う運びとなりました。例年であれば練習走行でデータを収集することができるのですが、それができなかった分、同じ条件の他チームには勝ったものの記録を伸ばすことは叶いませんでした。優勝した喜びよりも記録を伸ばせなかったことを残念に思っているようでした。

「ただ、大きなトラブルはなくて、2台とも完走できてどちらも記録が2000㎞/ℓを超えられたことは良かったと思います。」

 

―田中くんはドライバーも務めて見事2位入賞となりました。ドライビングもトラブルなく?

「一度だけ自分の後方不注意もあって他チームのマシンと接触してしまいました。」

実は昨年度の全国大会や11月に開催されたEV競技会で事故が続いた田中くん。今回接触した時にその記憶がよみがえって慎重なドライビングになることはなかったのでしょうか?

「過去の失敗に対する恐怖心はありませんでした。3年間走ってて、実は一度も何事もなく走ったことはないんです。それでも走っている最中に守りに入ったことは一度もありません。」

レース中は常に攻めの姿勢でいると言います。

―その強い気持ちの原動力はどこから来るのでしょう?

「やっぱり走っていて楽しいということが一番です。スピードレースとは違いますが、サーキット上を走るレーサーなんだという誇りがあります。」

 

―なるほど。今回のレースはどんなことを意識して走りましたか?

「自分はもう今年度で卒業して来年になったらまた新しいドライバーを育成しなくてはいけません。たぶん、新一年生になるのかな。だから今回はその新ドライバーのお手本となるような走りができるように心がけました。昨年の先輩のドライビングがすごすぎて、それを意識したのですが、そううまくはいきませんね。」

と少し自嘲気味に話してくれました。

走行時はいつもマシン内から前方に向かってとりつけてあるカメラで動画を録画しています。大会までドライバーはどうやって練習をするのかと言えば、実践練習は一度もなく、その走行動画を見ながらイメージトレーニングをするのみです。

「先輩方の走行動画は画面がゆっくり動くんです。コーナリングが緩やかだということです。それに対して自分の走行動画は画面がぎこちなく移動する。」

と、いつも強気な田中くんからは珍しく謙遜するような発言が聞かれました。

「今大会に悔いが残っているからですかね」

と言いながらも先輩への思いを話してくれました。

 

田中くんは今でこそ鋼のメンタルと呼ばれるほどに胆の据わったドライバーだと認識されていますが、元はとても緊張する人間だったのだと言います。

「入部してすぐに先輩ドライバーが自分の面倒を見てくれました。最初は本当に大事なことをたくさん叩き込んでくれたんですが、そのうちどんどん(悪い意味で)適当な姿を見せてくるようになったんです。」

でもそんな姿を見せられたことで、こんな感じで良いんだと肩の荷が下りて緊張せずに大会に臨むことができたと言います。

「ただ、先輩は器用だったので、不器用な自分がその真似をしてもボロが出てしまうんですけど。」とここでも自嘲。

実は先輩ドライバーも最初の大会では顔が真っ青になるほど緊張していたのですが、もしかしたら後輩のために強がってそう振る舞っていたのかもしれないねという話をしました。

 

―11月には最後の大会となるEV競技会があります。何か目標はありますか?

「先輩ドライバーも唯一とれなかったのが、EV競技会での1位です。昨年の全国大会では自分が1位で先輩が2位でしたが、自分の方が体重が軽くて先輩はハンデが大きかったので、先輩に勝ったとは思っていません。EV競技会で1位をとって初めて勝てたと思えると思います。」

EV競技会では体重の軽いドライバーに対してマシンにウェイトを積む措置が施されるため、体重差によるハンデが少なくなります。そこで先輩の記録と勝負をしたいと話してくれました。

 

先輩を超えようともがいてきた田中くん。そんな田中くんも今や先輩ドライバーです。

―今の後輩ドライバー篠田くんに伝えたいことはありますか?

 

「EV競技会は何周も同じコースを走るのでラインどりの重要性を意識して走ってほしいです。あと、スタートが全大会の中で唯一グリッドスタートです。今回篠田くんはホーンを多用していたと聞いたので、あの混雑した状況の中でホーンを使わずにどう立ち回るかを学んでほしいです。」

 

―3年生は卒業まで引退はありませんが、部活動も残り少なくなってきました。後輩部員へのメッセージがあったらどうぞ。

「みんなもっとしゃべれるようになってほしいです。この部活のおもしろさを伝えるにはしゃべれないと!せっかくやってきたことを自分だけのものにせず、周りに発信していってほしいと思います。」

本校自動車部はおかげさまで注目度も高く、色んなメディアから取材を受けることもあります。その時に発信する力はとても重宝するのだそう。また発信する力は内容を理解していないと発揮されないもの。自分がどれだけその内容を理解できているかも分かるのだと言います。

 

部長として、本当にいろんな方面に目を向けて気を配っていることが分かるインタビュー内容でした。部長としてもドライバーとしてもプレッシャーが大きかったと思いますが、大会4連覇をワン・ツーフィニッシュで飾ることができたことは十分誇りに感じても良いと思います。

 

さて次回は優勝ドライバーの篠田くんのインタビューを掲載したいと思います。お楽しみに!