千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 全国大会レポート①

10月1日(日)栃木県のツインリンクもてぎにて 本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ2017第37回全国大会が開催され、 本校自動車部より2チームが参加しました。

この大会は「君はガソリン1リットルで日本一周できるか?」をテーマに開催されており、 自作の自動車で決まった距離を制限時間内に走行し、消費した燃料を計測することで燃費の良さを競う大会となっています。

 

本校自動車部はグループⅡ(高校生クラス)において2連覇中。
今回の大会には237チームが参加する中、3連覇をかけて挑みました。

 

「実は自分たちには大会で負けた経験がないんです。
負けた悔しさを知らないから3連覇は難しいと言われています。」
と神妙な面持ちで話していた厚海部長。
それでも活動の中で何度も失敗を経験し、痛い思いを経験してきた彼らにも、 結果を出したいという強い意志があるのを感じ取りました。

 

前日の9月30日(土)には同会場で練習走行が行われました。
 
早朝5時の開門を待って指定された場所にテントを設置してピットを設営します。
出発前に学校で練習していた成果があらわれ、 無駄なく素早く設営することができました。

2チーム分として与えられた決して広くない4台分の駐車スペースで カウルをテントの梁に渡すなどして空間を有効に活用していることに毎回感心します。

 
設営が終わるとタイヤの取り付けやエンジン回りの最終確認が行われます。
「急いでいるときなどは焦ってしまうこともあります。
けれども焦るとミスを誘発してしまうので深呼吸をしてから作業に当たります。」
とエンジンを担当している3年生の宮崎くんが話してくれました。
いつもと違う環境で大きなプレッシャーを感じながらの作業でも、 落ち着いて作業することが大事なのだと教えてもらいました。

 

走行前にはゼッケンが配布され、それぞれの車体に貼り付けます。
ただシールを貼るだけのように見えますが、みんな真剣です。
 
と言うのもゼッケンの中に空気が入ってしまうと 散々研究してきたマシンの空気の流れが狂ってしまいます。
空気が入らないように中心から外側に向かって空気を押し出すようにして 慎重かつ丁寧に貼り付けているのです。

 

練習走行は本番とほぼ同様に進行されます。

コースウォークの時間が設けられ、複数の部員でコースを歩いて確認します。
燃費向上のために平坦な道や下り坂ではエンジンを切って走行します。
ドライバーはここでエンジンをかける、ここはこういうラインで走るなどということを 確認しながら歩いていました。

 

続いて車両検査に向かいました。

コースには複数台のマシンが走行するので安全に配慮された車検が徹底されています。
緑のゼッケン147番がAチーム、
赤のゼッケン148番がBチームです。
 
車体寸法等が規定を満たしているか、視界はミラーを含めて良好か、 燃料装置に不備はないか、ブレーキ機能に支障はないかなどを点検してもらいます。

 

万全の態勢で挑んだはずの車検でしたが、 最後のブレーキの点検中にAチームのブレーキパッドがずれてしまいました。
パッドの調整ができていなかったようです。
ブレーキの効き具合には好みもあるからとドライバーに任せっきりにして
確認していなかったことが原因でした。

 

あわてて整備をしなおして再度車検に通します。
無事、通過したものの大会のプレッシャーに押されて浮足立っている様子で、 今一度気を引き締めなおした部員たち。

 

車検終了後ほどなくして燃料が供給されます。
この時点で燃料は規定量を渡されるのですが、 スタート前にも計測をして燃料を増減する措置が取られています。
燃料が暖まって膨張してしまうと、スタート前の計測で燃料を減らされてしまいます。

この日は日差しが強かったので燃料を膨張させないように 日傘で守りながら大事に大事に運びます。

 

準備が出来たらスタート前待機エリアに移動です。

レースが楽しみで仕方がない様子のAチームドライバー田中くんの隣で、
Bチームに不具合が見つかりました。

エンジンをかけた後、回転数を上げようとするとすぐに切れてしまうのです。
設定した回転数まで上がると自動的にエンジンを切る役目をしているデジタルタコメータが 何かのノイズを拾ってしまっているようです。
出走までもう時間がありません。

 

果たしてBチームは無事に走行できるのでしょうか!?

 

気になる続きは次回!