千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 発泡ウレタンによる型作り

期末試験が終了して、数日前から部活動が再開されました。

エンジン班はデジタルコントローラを使ってエンジンをかけることに成功した様子

年末年始は自動車部もお休みになるため、区切りの良いところまで作業を進めたいと部員たちも張り切っています。

 

ボディー班では新型マシンの型を加工していました。

現在はアンダーカウルの型を加工中の様です。

片側の形が決まったので、もう片側をそれと対照的に仕上げていけば良いのですが、これが思った以上に難しいのです。

今回も削りすぎてしまったようです。

削りすぎてしまったところには、発泡ウレタンを流し込んで型を盛り上げ、削っていく作業をもう一度やり直していきます。

 

発泡ウレタンは2種類の液体を混合して作ります。

この作業で重要なポイントは、型の表面にまんべんなく液体を付着させること。

最初は液体なので傾斜がついているところに流すと下流に流れていこうとしてしまうため、先に下流側から流し込みつつ、上流側も発泡に任せるのではなくしっかり付着させるように顧問からアドバイスをもらいました。

液体が混ざるとすぐに反応が進み、発泡が始まると後戻りはできない一発スピード勝負になります。部員同士で話し合いながら、何度も何度もシミュレーションを繰り返していました。

発泡ウレタンを流し込むところにはダンボールで作った土手を築いていますが、発泡する勢いが強いため、木の板と万力を使ってガチガチに固定していました。割と大掛かりな作業の様です。

 

さていよいよ、本番!

2種類の液体を別々のカップに慎重に計量します。

それを一つの容器に一気に移し替えると同時にハンドミキサーで10秒間撹拌!

まだ反応が始まらない液体のうちに土手の内側に流し込みます。

シミュレーションの成果があったのか、型の表面にまんべんなく液体が付着し、うまくいった様です。

最初は液体だったものが、5分もたつ頃にはこのように発砲してせり上がってきました。

あとは固まるのを待って削るだけ。

固まったものがこちら。埋めたいところをうまくカバーしてくれました。

 

この波に乗って別の箇所にも同じような手順で作業したのですが、ちょっと失敗してしまったそう。

この作業を任されているボディー班の1年生小谷くんは

「型の角度が立っているところは表面にまんべんなく付着させるのが難しいです。固まったらもう一度削り落として、再度盛り付けます。次は表面に丸みをもたせて、付着しやすいように工夫していこうと思います。」と話してくれました。

1年生ながら、失敗にくじけることなく、それを生かして試行錯誤をする強さを持っているようです。少しずつ2年生になる心構えができてきたのかもしれません。

 

2学期も残りわずか。新学期を気持ちよく迎えるためにも、しっかり部活に参加して、きっちり作業を進めていきましょう。