千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 合同走行会②

11月22日(日)に日本自動車大学校で行われた走行会の様子を2回に分けてお届けしています。

 

Aチーム赤のマシンにトラブルが続発していた一方で、Bチーム緑のマシンは順調に記録を出すことに成功。

本校自動車部が誇る3人の優秀なドライバー達

予定周回数を一度クリアした後、1年生の岡﨑くんにも経験を積ませるべく、2年生の大村くんからドライバーを交代しました。

ところが、走り始めて2~3周すると出力が一向に上がらなくなりました。これまで大村くんがコース上でエンジンをかけるのは1回で済んでいたものが、3回かけないと走りきることができなくなってきました。一度ピットに戻るように指示を出して点検をしたところ、マフラーが外れてタイヤに接触していることが分かりました。

マフラーが中継地点で外れてタイヤのリムに当たっていた

「無線で何かこすれている音がしないか聞いたとき、落ち葉じゃないかと答えが返ってきたんです。実際、落ち葉を絡めていることも多かったのでそれで納得してしまったんですが、もっと違う可能性も考えてあげなきゃいけなかった。」と話すのは3年生の捧くん。

こちらも修復を済ませたら気を取り直して出走です。

本来ならば岡﨑くんに数周だけ経験させたら残りはもう一度大村くんが記録を取りに出走する予定でしたが、思わぬトラブルに見舞われ、最後の出走を岡﨑くんに譲ることになりました。

マシンを降りて岡崎くんの走行を見守るドライバー大村くん

いつもは何を考えているか読めないところがある大村くんですが、この時はさすがに不満を感じている様に見えました。「もう一回走りたかった?」と聞くと「走りたかったです」と悔しさをあらわにしつつ、「でも自分にはまた来年もあるので」と切り替えていました。

 

再び走行チャンスをもらった1年生の岡﨑くんは「EVの時とエンジンでは全然違う。」と感覚の違いを表現していました。

どのラインを走るかで記録に違いが出てくるが、毎周回同じラインを走ることでデータを分析しやすくする効果も狙っている

「運転に集中してコースのライン取りを意識できなかった。次回はライン取りも意識して走れるように頑張りたい」と課題に向けて、先輩の走行動画やGPSのデータを勉強すると意気込んでいました。

 

さて、Aチーム赤のマシンはどうなったでしょう?

走行中は様々なデータを分析しながら走行を見守る

ようやくまともに走り出すことができました。周りの部員たちもタイムを計ったり燃費を計算したりして走行を見守ります。

日が傾いてきた頃にようやく記録を取れたAチーム

部員たちが最後まであきらめずに頑張ったことで、コースが解放されている制限時間内ギリギリに予定周回数を走り切り、記録を出すことができました。

 

全国大会と会場は違うので燃費は参考値となりますが、Aチームは1,399㎞/ℓ、Bチームは2,427㎞/ℓを記録することができました。

Bチームの燃費はこれまでの本校の最高記録を上回っていました。

しかしながら、データをよく検証してみると、定められていた平均時速を下回っていたことが判明しました。(スピードを落とせば燃費は当然上がるので、平均時速の下限が定められています。)最後の最後までミスがついて回ります。

Aチームの記録が伸びなかったことについては、部長の小関くんは「デジタルコントローラーをつけての初めての走行だった。普段の部活動での時間の使い方が悪くて十分に試験できなかった。明らかに準備不足。」と悔しさをにじませました。

Aチームのドライバーを務めた3年生の篠田くんは「とにかく走ることができてよかった。色々あった失敗についてもマシンはまだ開発段階だから、次回につながる走行ができたと思っています。」とラストランを締めくくりました。

 

Bチームのドライバー2年生の大村くんは既定の速度を下回ったとは言え、(速度を守っても)燃費が向上した(であろう)ことについて、

「昨年から改良したのは(Bチームは)エンジンの断熱だけなので、エンジン班として来年度はもっと記録を伸ばしたい。情勢がどうなるか分からないけど、来年度は大会が開催されると信じて頑張りたいです。」と決意を語ってくれました。

コースの凹凸を見てライン取りを話し合うドライバー2人

驚くほどミスが散見しましたが、「経験値を積めた」と考えれば、とても大きな意味を持った走行会だったのではないかと思います。これをどう活かしていくのか、これからの自動車部からも目が離せません。

最後になりますが、今回このような貴重な機会を与えてくださるにあたり、多くの困難を乗り越えて開催にご尽力いただいた関係者の方々、不安を抱えながらも部員が参加することにご協力いただいた保護者の方々にも、心より感謝を述べたいと思います。

こんな時代でも世界を明るく照らしてくれる部員たちの、生き生きとした姿をこれからも応援していけたらと思います。